DIYでテーブルの再塗装をやる気になった。知識は皆無なのに。やる気になった理由は2つ。再塗装への純粋な興味と買い替え費用を浮かしたいから。
初めてやってみた結論としては素人でも意外と様になるもんだなと感じた。ただし、予習と根気が必要になる。「初心者でも簡単にできますよ~」とは決して言えない。
ということで、塗装初心者の僕が和信ペイント様のHPで勉強し木製テーブル(繊維板)の塗り替えをやってみて学んだ大事なポイントや失敗したことを書いていくので参考にしてほしい。今回は初チャレンジなので失敗前提の練習として天板の上面のみ実施。
準備物
- ディスクグラインダー(オービタルサンダーの代用)
- 塗装剥がしディスク(240番、ナフコ製)
- 水性ウレタンニス(和信ペイント製エボニー色)
- 空研ペーパー400番
- ウエス
- ハケ(50mm)
- 保護メガネ
- 汚れてもいい服装(作業服、合羽、長靴等)
オービタルサンダーを使用しなかった理由は購入する必要があったため。ディスクグラインダーは祖父が所有しており、ディスクを購入するだけでよかったので安上がりになる方を選択。もし、どちらも所有していなければオービタルサンダーを買っていた。それと、ディスクグラインダーでも問題なくできるのか試してみたかった。
水性ウレタンニスは130mLを購入。和信ペイント様のHPを見ると塗り面積に対する必要量の目安が記載されているためそれを参考にした。今回の対象テーブルは天板面積が0.54㎡(幅0.9m×奥行0.6m)だったので、脚や天板側面は計算に入れなかったが4回は塗れるだろうと見積もって130mLを購入した。ちなみに130mLでは約1.4㎡に対し2回塗装できるとのこと。
もし塗る対象が小さいものや130mLの水性ウレタンニスを購入するのであれば、ハケは50mmのものをおすすめする。理由は水性ウレタンニス(130mL)に付属する容器に入る最大長さのため。ハケは70mmのものもあるがこれでは付属の容器に入らないし、50mmより短いものだと塗り効率が悪くなる。もっと大きい容器を使ったりコテバケを使うのであれば気にしなくてよい。
空研ペーパー用いる理由は紙やすりよりも目詰まりがしにくく強度があり、長く使用できるから。
塗装剥がし
まず最初にディスクグラインダーを使ってテーブルの塗装を剥がす。ディスクは240番相当の金属&木工用を装着。完全な木工用はナフコには無かったためこれを選定。結果、問題なく塗装剥がしをできた。ポイントは木目に沿ってディスクグラインダーを動かすこと。
掛かった時間は約50分。職人さんならもっと早くできると思うし、オービタルサンダーを使えば更に時短することができると思われる。ダイニングテーブルのような広範囲を研磨したい場合はディスクグラインダーではなくオービタルサンダーを用いることを強く推奨する。
画像の白っぽい部分は削りカスが残っている状態。左下の部分は最初にちょんちょんしながら研磨したので削り痕がなんか汚い。途中から「できるだけグラインダーを押し付ける強さを一定にしながら一回で広い範囲を削った方が綺麗になるのでは?」と考えそのように操作してみた。結果的にたぶんそっちの方が綺麗。ただし、塗装が完了してから見てみると特に違いがわからない。1つ言えることは僕がいいと考えた研磨方法を達成するにはオービタルサンダーが適任と感じる。
ディスクグラインダーで研磨する場合は粉まみれになる
この画像の通り頭から靴まで粉まみれになるので、後始末のことを考えて服装を選ぶ必要がある。僕は合羽、長靴、保護メガネを着用して作業したが正解だった。散水ホースで合羽を着たまま水で削りカスを洗い流したので楽だった。
加えて電動工具で研磨する際は屋外をおすすめする。手作業で塗装対象が小さいなら屋内でもいいかもしれない。
濡らしたウエスで削りカスを除去
塗装剥がしを終えると削りカスが残る。これを濡らしたウエスで拭いて除去する。ポイントはウエスをしっかりと絞ってから拭き上げること。水分を木材に染み込ませることは恐らく塗装をする上で邪魔になると個人的に思った。もし、これが間違いなら詳しい方教えて下さい。
テーブルが乾燥した状態。ここからは屋内(玄関ホール)に移動し作業継続。
塗装1回目
水性ウレタンニス9:水1で混ぜる(実験)
水性ウレタンニスは原液のまま使用できるが、薄く塗り広げる目的で水道水を混ぜた。ウレタンニス45mLに対し水5mLの割合。結果的に最後までこの割合のウレタンニスで塗り終えた。なぜなら塗りムラや塗りやすさが僕にとって問題ないと感じたから。ポイントはウレタンニスをよく振って撹拌すること。作業をやり終えてのニス濃度の感想は、もう少し薄めて使った方がいいと思う。なぜなら完成品に塗りムラが生じたから。「言われてみれば・・・」レベルの塗りムラだが、気になる人はすぐに気付くと思う。だから次回は8:2の割合で混ぜてみる。
ハケを使って1回目の塗装を実施。ポイントは2つあり、1つ目は木目に沿って塗ること。2つ目は薄く塗ること。この「薄く」というのは水性ウレタンニスを水で薄めることではなく、ベタ塗りしないことである。これを怠ると塗りムラが出て表面もデコボコし格好悪くなるとのこと。塗り終わったらテーブルと水洗いしたハケを毎回乾燥させる。ウレタンニスを含ませたハケをそのままにしておくとカチカチになるらしい。
この日は11月2日の晴天、屋内作業環境23.1℃湿度56%で塗る度に1.5時間待機した。室内温度と湿度はSEIKOのデジタル時計についているオマケの機能で表示されているものなので、あくまで参考程度にとどめてほしい。天候が雨だったり冬の寒い環境だと乾燥時間が長くなると考えられるので、絶対1.5時間ではなく様子を見ながら乾燥状態を確認した方がよい。
1回目の塗装では30mLのウレタンニスを使用した。結論1回目だけ量が多くなる。理由はハケにウレタンニスを吸わせ過ぎたことと、木がウレタンニスをよく吸ったから。2回目以降はハケにつける量を減らしたことにより、使用量が20mL→10mLと減少していった。
今回、塗装道具はハケのみ用いた。理由はハケだけで塗るとどれだけ大変なのか、塗りムラがどの程度出るのかを知りたかったから。この経験があるとコテバケとの比較ができる。
塗装2回目
まずは400番のサンドペーパーで表面のザラツキを手で研磨。ポイントは手で優しく磨くこと。ガシガシ力を入れて研磨するのはNG。目的はあくまで表面をならすことだからだ。加えて表面に少しの傷を入れることにより塗装が馴染みやすくなるとのこと。
ちなみにここから先は研磨→塗装→乾燥の繰り返しである。
塗装3回目
3回目で重ね塗りの効果を実感し始めた。ここから塗るのが楽しくなってきた。
塗装4回目(ここまではやるべき!)
4回目を塗り終えた時、「お~」となった。ここから毛羽立ちはほとんど無くなったし、ここまでは絶対やるべき。4回目でようやく色が見本色と同等になった。正直5回目以降は自己満足の世界になると思う。
塗装5回目
塗装6回目
これ以降はたぶんあんまり変わらないだろうなと考え終了。写真では伝わりづらいが実物はかなり綺麗。
2日経過(48時間乾燥)
丸2日経過した時の状態。「ニスの完全硬化には7日ほどかかる」とのことだが待てなかったので使い始めた。見た目は結構綺麗でテーブルが生まれ変わったが、高級感が出たとは言えない。無垢材のような高級テーブルなら高級感が出るかもしれないので時間がある時に入手してチャレンジしてみたい。
使用感としてはニスのべたつきは無く毛羽立ちも当然無い。布巾で水拭きしても色落ちや色移りもしなかったので通常通り使うことができると思われる。
近くでよく見ると繊維板だとわかる。傷跡のように見えるがこれは全部繊維である。iPhoneSE2での撮影なので綺麗に撮れなくて申し訳ございません。マクロ撮影したいがためにiPhone16を買うか悩む。
コメント