【インプレ】ジクサー150購入から1ヵ月経過【8BK-ED131】

バイク

ジクサー150を新車で購入し1ヶ月経過した。走行距離は400km。使用用途は移動する際の足として利用しており、片道2km程度のチョイ乗りから片道80km程度のプチツーリングを行っている。

前情報としてバイク遍歴を書く。アドレスV50→CBR250R(3年)→SV650(1年)→PCX150(5年)→CBR650R(3年)→MT07(1年)→CB250R(半年)→ジクサー150。※()は所有年数。

バイクには日常の足としての優秀さを求める僕が1ヶ月ジクサー150を所有してみてどのように感じているか話していく。

【結論】ジクサー150は日常の足として最高【スクーターには負ける】

ジクサー150は足として最高のバイクである。なぜなら気軽に乗れるし維持費も安いから。

しかしながら、さすがにスクーター以上の存在になることはできない。利便性に特化するなら素直にスクーターを買うべき。

個人的に感じた良い点と悪い点を箇条書きする。

良い点

  • バイクの中では安価
  • 低燃費
  • 航続距離が長い
  • 車体が軽い
  • 低速の粘りが大型級
  • 整備性が良い

悪い点

  • 高速道路に不向き
  • ケツ痛シート
  • ハザードが無い

走行性能

街乗り

まず、低速走行でエンストしない安心感がある。もちろんエンストさせようと思えばさせられるが、低速が粘り強いからノッキングはしないし1速で渋滞のノロノロ運転をこなせてしまう所に魅力がある。この感覚は大型バイクに似ている。

30km/h制限の生活道路だと3速で事足りる。40~50km/h制限の一般道路だと4速で事足りる。60km/h制限の幹線道路だと5速で事足りる。要するに、街乗りでパワー不足を感じることがない。強いてパワー不足を挙げるなら通勤のシグナルダッシュで歴戦の猛者オヤジスクーターに敵わないくらい。

2024/10/11追記

このバイクは6,000rpmまで回してシフトアップすると楽しいことがわかった。もし、「150ccの加速力はこんなもんか。まあロングストロークエンジンだしトコトコ走る系のバイクだから加速力を求めるのは違うか…」と感じていたら、せめて6,000rpmまで回してシフトアップしてみてほしい。とぶぞ。

ジクサー150の新たな魅力に気付いた経緯を話す。新車で購入したので慣らし運転として極力5,000rpm以上回さないようにしていた。走行距離が500kmになったので回転数上限を6,000rpmまで引き上げ、1速から5速まで全て6,000rpmまで回しシフトアップしていくとまあ楽しい。シフトアップによる回転数低下からの加速もたつきがほぼ無くなったからだ。主要諸元を確認すると最大トルク発生回転数が5,750rpmだったので納得。今までトロいバイクと思ってて誠にごめんなさい。

身体を置いていかれるほどの加速力はないが、バイク楽しい!と思えるくらいにスピードが乗っていく。普段大型バイクを乗っている人からすると微妙かもしれないが、初心者やリターンライダーにはピッタリではなかろうか。

褒めてばかりだとアレなので、あえてデメリットを挙げると登坂でパワー不足を感じる。特に、停止からの発進時に。免許取り立ての初心者だとここで初エンストを体験しそうな気がする。教習所の坂道発進を思い出すことになるだろう。

高速道路

高速道路は不向き。素直に走行車線を走り続けるべき。70km/h(5000rpm)まではストレスを感じないがそれ以上のスピードになるとエンジンの負荷が大きくなり徐々にストレスを感じだす。僕の個人的な感想としては80km/h巡行はまあいけるかな、限界は90km/hといった感じ。

追い越しに関しては明らかにパワー不足。例えば追い越し車線を90km/hで走っている時に後ろから速い車両が来たら確実にごめんさい状態になる。80km/hや90km/hからの加速力には期待してはいけない。

取り回し

圧倒的に楽。下手したらPCXよりも楽かもしれない。駐車場や行き止まりでの方向転換にストレスを感じ無くなると思う。自宅からバイクを乗り出す時、バイクを停める時にこのストレスフリーさは気軽に乗れる喜びをもたらす。

ポジション

身長176cm体重61kgの瘦せ型である僕の感想。ほぼ直立で気持ち前傾、両足かかとまでべた付き。長時間乗っても手首や腕、肩や首が痛くならない。しかし、ケツは痛くなる。僕の鍛えられた鋼のケツでさえ2時間連続乗車するとケツが痛くなった。だから僕はゲルザブをすぐに装着した。連続乗車時間が1時間を超える場合はこまめに休憩を取るか、ゲルザブ等文明の利器に頼ることをオススメする。

また、シートが反り立つ壁なのでニーグリップをしっかりしておかないと前方にずり落ちていく。

燃費

記念すべき初記録燃費は47.79km/L。ちょい乗りからプチツーリングまでなんでもありの状況。PCX150で全く同じ状況を作り出してもほぼ同じだと思う。予想通りで嬉しい。

燃費が47.79km/Lということは、タンク容量が12Lなので航続距離は約573kmとなる。春夏秋は冬と比べて燃費が良くなるので、最低でも40km/Lは走ると思われることからガソリン満タンにしてから450kmくらいで給油でよさそう。PCX150を所有していた時は300kmで給油していたので嬉しい。

2024/10/11追記

片道約90kmのツーリングをしたら驚異の燃費を叩き出した。57.52km/L。ジクサー150はいいぞぉおじさんの誕生である。

走行条件としては以下の通り。

  • 外気温約20度
  • 街中1割、バイパス2割、信号がほとんどない田舎道7割
  • 荷物はほとんど載せておらず自分の体重は61kg
  • 急加速と急停止はしていない
  • 90kmの道中で途中休憩なし

ネットで「60km/Lいった!」みたいな記事を見て凄いなと思っていたが半信半疑だった。しかし、走る条件によっては実現可能であることを自身で証明してしまった。僕は60km/Lに届かなかったがもっと良い条件で走ると達成できると思われる。

ちなみに57.72km/Lの場合、航続距離は690kmとなる。大阪から東京まで給油の心配なしに行けてしまう。化け物燃費だ。

価格

メーカー希望小売価格税込385,000円と150ccクラスの中では安い。スズキのバイクは購入する店舗によってかなり安く買うことができる。僕の場合税込260,000円で購入できた。最高過ぎる。

この安さが様々な意味で心理的ハードルを下げてくれる。例えばスーパーの駐輪場で自転車に並べて停められる。高価なバイクになると神経質になるのでちょっとの傷が気になり、自転車や車からある程度離して停めないと気がすまなくなってしまう。その点、ジクサー150は気楽だ。

他には高価なバイクになるとエンジンオイルを高級なものにした方がいいかなあと考えてしまう。しかしジクサー150だと安いエンジンオイルをガンガン交換すればいいやと割り切れる。

あとは初めてのバイクを考えている人や財布をパートナーに握られている人にとっても救世主となる価格である。もちろん維持費的な意味でも。

よくネットのレビューで「よくよく見るとチープな箇所が多い」といった意見が散見されるが、僕みたいな素人目線だと気にならない。どんなバイクもかっこいい。

オススメな人

  • あがりのバイクを探している人
  • バイクの購入費用と維持費を抑えたい人
  • ツーリングだけじゃなく日常の足として使いたい人

不向きな人

  • 高速道路を多用する人
  • スピード狂の人とツーリングに行く人

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