バイク用レインウェアの必要耐水圧・透湿性【個人的感想】

バイク

僕は雨の日でもバイクに乗る。雨天走行歴は2017年から2025年でそこそこ長いと勝手に思っているが、レインウェア歴は1着だけでこちらは経験豊富ではない。今になって気付いたが恐らくバイク用レインウェアの正解を勝手に選んでいたのだと思う。それはGOLDWIN製のGベクター2というレインウェアであり、雨の侵入や蒸れとは無縁であった。

このレインウェアの耐水圧は20,000[mm]で透湿性は4,500[g/(㎡・24h)]でありこの性能の水準を満たしていれば雨の日でも不快な状態にならないと考えている。ただしこれは僕個人の場合なのでその人の体質による。僕の特徴は体重60[kg]で運動すればしっかり汗をかき、夏場は冷房設定温度27[℃]で快適に過ごせるような人間だ。

Gベクター2を購入してから8年使用しておりまだまだ使えるのだが、そろそろ買い替え候補を検討しようと調べてみたところ同じものが買えないことが判明した。GOLDWINがバイク用品事業から撤退してしまったから後継品のGベクター3すら買えない。ということで同等性能を維持しつつ\10,000近くで購入できる他社製品を調べてみたので参考にしてほしい。

【結論】耐水圧20,000[mm]、透湿性4,500[g/(㎡・24h)]【要最低限】

結論の数字は試行錯誤した結果ではないことに注意。Gベクター2購入当時の僕がレインウェアを買う時に考えていたことは「バイク用のレインウェアだし\10,000くらい高価なものを買わないとダメそう」だけ。耐水圧とか透湿性とかファスナーのフラップとか何も考えていなかった。今考えると博打だったしゾッとする。

8年くらい使った結果的に買って良かったと思えている。理由は全身浸水したことがない夏でも蒸れないフードの脱着可能100[km/h]程度での風によるレインウェアばたつきが気にならない。僕としては超おすすめのレインウェアだが結局のところ着る人の体質やバイクの乗車姿勢とかで使用感が変わるから万人におすすめできないのが歯がゆい。

結論Gベクター2が僕の中で基準になっているからこの性能を満たすレインウェアを次も買うつもりだ。

次買うレインウェアはコレ

必要性能・装備
  • 耐水圧20,000[mm]以上
  • 透湿性4,500[g/(㎡・24h)]以上
  • 表地ナイロン
  • 裏地防水透湿素材(PU、TPU、エントラント、ブリザテック)
  • 襟元、袖口、裾口をギュッと留められる
  • フード脱着可能
  • ポケットがある(リアボックスの鍵を入れる用)

レインウェア選定の根拠

表地ナイロン

表地に使われる素材は主に2つあり、それはナイロンとポリエステル。レインウェアとして必要と考えられる特徴をまとめると次の通りになる。

ナイロンポリエステル
引っ張り強さかなり強い強い
伸縮性高い普通
吸水性高い低い
乾燥性高い高い
耐候性低い高い(紫外線に強い)
耐摩擦性かなり高い高い

簡単に調べてみたところ性能に関する具体的な数字とかは出てこなかったからいまいちピンときていない。だけど特徴を知っておくだけで失敗を避けやすくなるんじゃないかと思っている。

大事だと考えている部分を赤色にした。引っ張り強さはレインウェアが何かに引っ掛かったりした時に耐えられる性能でより高い方が良いと感じた。

伸縮性は肘や膝を曲げてバイクに乗るから高い方が良いと感じた。

耐候性は高い方が良いがそこまで重視しなくてもいいかなと考えている。なぜなら雨の日は年間で120日程度だし、雨の日の紫外線量は晴れの日の3割程度に落ちるから。

耐摩擦性は気付かないうちに建物の壁に接触して擦っている場面とかありそうだからより高い方が良いと感じた。

これらを踏まえた上でナイロンの方が自分に合っていると考えられた。

裏地防水透湿素材

防水透湿素材はたくさんの種類がある。その中でも避けた方がよい素材があると考えている。それらは下記の通り。理由は透湿性が非常に低く蒸れるから。

回避推奨素材
  • PVC
  • PVCラミネート
  • EVA

逆に選ぶべき素材は下記の通り。耐水圧と透湿性を売り文句にしているレインウェアは大体下記素材が当てはまると思われる。防水透湿性が優れているレインウェアを選ぶと自動的に推奨素材になっていることが多いと個人的には思う。

推奨素材
  • PUコーティング
  • TPUラミネート
  • エントラントやブリザテック等の高機能防水透湿素材
  • その他高機能防水透湿素材

耐水圧

僕が信頼を置いているGベクター2の耐水圧が20,000[mm]だから最低限20,000[mm]とした。

透湿性

耐水圧と同様にGベクター2の透湿性が4,500[g/(㎡・24h)]だから最低限4,500[g/(㎡・24h)]とした。透湿性に関してはこの数字は万人におすすめできない。なぜなら人によって汗のかき方や住んでいる地域、乗っているバイクが違うから。例えば超汗かきでリッターSSに乗って夏の沖縄を走ると多分蒸れまくる。

もし知人からおすすめのレインウェアを聞かれたら透湿性12,000[g/(㎡・24h)]程度のものを提案する。ただしその条件としては瀬戸内気候のような比較的蒸し暑くない地域に住んでいること、汗かきの程度が人並みであること、排熱が気にならないバイクに乗っていることを満たしているか確認する。その上でかなり保険をかけて透湿性12,000[g/(㎡・24h)]のものを提案。この透湿性の根拠は一般的な大人が軽い運動をすると24[h]で12,000[g]の汗をかくと言われているから。

【おまけ】Gベクター2を8年使用した感想【GOLDWIN】

まず使用状況を書く。メインが片道20[km]の通勤であとは近所の買物。最長で200[km]のツーリング(高速道路での帰省)にもたぶん10回くらい使用した。ツーリングではCBR650Rによる移動でそれ以外はPCX150による移動。どんな状況でもスタートからゴールまでレインウェアを着用したまま。

レインウェア使用後はハンガーに掛けて干すのみで撥水スプレー等のメンテナンスは1回もしたことがない。丁寧でも雑でもなく8年使用した状態としては劣化を感じずこれからも問題なく使うことができる。

全身浸水しない

Gベクター2は耐水圧20,000[mm]となっておりこれは嵐に耐えられるらしい。ただしバイク走行中は自分も高速で動くから嵐には耐えられないと思う。

かなり強い雨の中走行したことがあるが合羽の内側まで雨が浸水したことは一度もない。具体的な走行状況としては高速道路100[km/h]走行、連続走行時間約2[h]、雨の強さは記憶にないがちょっと強い雨で10[mm]くらいだったかもしれない。

夏でも蒸れない

レインウェア内部の服装は上半身がTシャツ1枚+メッシュジャケット、下半身が長いチノパンだったが蒸れの感覚は無かった。

Gベクター2の透湿性は4,500[g/(㎡・24h)]だから1[h]に変換すると187.5[g/㎡]。透湿性の目安として50[g]が安静時、500[g]がウォーキング等の軽い運動。187.5[g/㎡]がどんなもんなのかピンとこない。

僕は一般的な汗かきレベルの人間だし、CBR650Rに乗っていたがエンジン熱の影響はほとんど無かった経験から透湿性は4,500[g/(㎡・24h)]あれば十分だと考えている。

風によるバタつきが気にならない

高速道路100[km/h]巡行で走行したことがあるがレインウェアのバタつきは気になったことがない。気を付けたこととしては4つあり、レインウェアのフードを外す、襟元のベルクロテープをきつく留める、袖口のベルクロテープをきつく留める、裾のベルクロテープをきつく留める。これだけでバタつきが気にならなかった。

だからレインウェア選びをする上で最低限これら4点の機能がついているものを選ぶ必要がある。

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