【バイク】フロントフォーク錆落としにボンスターを使ってもok?

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フロントフォークが錆びて放置したままバイクに乗っていると修理or新品交換に数万円という大金が掛かると聞いたことがある。車種によっては数十万円するとか。これは絶対に避けたい出費だからちょっと調べて実践していることがある。それは雨天走行後に車体に付いた雨水を水道水で流すことや時々シリコンスプレーを塗布することだ。そのおかげかはわからないが新車購入時から約1年経過した現在でもフロントフォークのインナーチューブに点錆すら発生していない。

ところで錆対策は実施されているが実際にインナーチューブに錆が発生したら除去しなければならない。その落とし方として鳥人間がボンスターをおすすめしていた。安いしすぐに錆を落とすことができるからコスパが良いとのこと。早速試しに購入しPCX150のハンドルポスト?の点錆メッキを磨いた結果かなり綺麗になった。

めでたしめでたしとなったのだが1つ疑問が残った。それはボンスターでメッキを磨くとメッキに傷がついてよくないのではないかと。このモヤモヤを解消するためにメッキについて調べてみたから気になる人は参考にしてほしい。

【結論】ボンスターでクロムメッキ磨きok

結論、ボンスターでインナーチューブ(硬質クロムメッキ)の錆落としをしてもok。ただしこれは持論だから鵜呑みにせず参考程度にしていただけると幸いです。

ボンスターを使ってもいい理由は簡単で硬質クロムメッキの方が硬いから。硬質クロムメッキの硬度(ビッカース硬度)はHV800~1000。ボンスターの硬度は最大HV180。ボンスターの硬度についてはかなり曖昧で主成分が鉄の特殊鋼と表記されているから具体的な種類(鋼鉄なのか鋳鉄なのかさえ)がわからない。少なくとも純鉄ではなく炭素量が鉄の中でも1番多い鋳鉄と仮定した結果、ボンスターの硬度を180と想定した。だから硬質クロムメッキであるインナーチューブの方が硬いと考えボンスター磨きokと判断した。

ちょっと話が逸れるが鉄の話を簡単にすると、純鉄(100%鉄)は脆いしすぐ錆びるから炭素を添加して強度等を大きくする。炭素をたくさん加えると純鉄→鋼鉄→鋳鉄と進化する。

僕はこの根拠からボンスターでインナーチューブを磨いてもよいと考えている。しかし磨く時の注意点が2つあるからこれらを絶対に守りたい。

注意点
  • 磨く箇所を水で流し続ける(取れた錆を即除去)
  • 優しく擦る(ガシガシやると傷つく恐れ)

1つ目の水で流し続ける理由は取れた錆を即除去したいから。擦って取れた錆をその場に残したまま続けて擦ると、その錆が原因でメッキを傷つける可能性がある。

2つ目の優しく擦る理由は単純にメッキを傷つけないようにするため。硬度の話を先にしたがこれは念のためという理由。できるだけ最小限の力で錆を落とす方が良い。

※ありとあらゆる場合において試したわけではないため自己責任でお願い致します。

ちなみにボンスターはロールパッドとソープパッドの2種類があるが錆落としに適しているのはロールパッド。公式を確認すると各用途はロールパッドの場合錆や汚れを落とす、ソープパッドの場合油汚れやコゲ付きを落とすと記載されている。

上の画像はソープパッドでピンクのせっけんが付着している。購入時にあまり調べなかったからソープパッドを所有しているが次回からはロールパッドを購入する。ちなみにソープパッドでもハンドルポスト点錆を磨いたら綺麗になった。

硬質クロムメッキの特徴

特徴
  • 耐食性が高い
  • 装飾性が良い
  • 硬度が高い
  • 耐摩耗性が高い
  • 塩害に弱い

こうして特徴を挙げてみると硬質クロムメッキは素晴らしいメッキだと確認できる。短所としては塩害に弱いことと高価なこと。このメッキ工程が難しいらしいから高価になる。だからフロントフォークの交換や再メッキは数万円する。

硬質クロムメッキがあるなら普通のクロムメッキもある。違いとしては耐摩耗性。硬質クロムメッキは耐摩耗性があるからインナーチューブに採用されている。理由はブレーキをかけたり地面からの衝撃を吸収する度にインナーチューブは摺動しまくっているから。

硬質クロムメッキは塩害に弱く沿岸部に住んでいる人は要注意。硬質クロムメッキはいくら耐食性が高いと言われていても塩害の影響を受けると錆びやすいから対策が必須。例えばバイク新車納車直後にメッキングをするとか普段はガレージ保管するとか。最低限野ざらしだけは回避したい。これはメッキ業者の耐食試験結果動画を参考にした。

【おまけ】バイク外装パーツに使用されるメッキ

インナーチューブは硬質クロムメッキが採用されているが、これをバイク全体に用いると高額になってしまうから別のメッキが使用されている。それはニッケルメッキやクロムメッキ。どちらも耐食性があるが耐摩耗性が硬質クロムメッキと比べて低い。しかし、摺動が無い部分に採用されているから特に問題はない。

じゃあニッケルメッキやクロムメッキにボンスターはokか気になったので硬度を調べてみたところ問題なさそう。ニッケルメッキはHV500以上でクロムメッキはHV700あるからボンスターよりも硬い。

ニッケルメッキはHV500以上と書いた理由はニッケルメッキには数種類に分類されており硬度が異なるから。その中でも1番硬度が小さい光沢ニッケルメッキ(電気ニッケルメッキ)の硬度HV500だからニッケルメッキはHV500以上と書いた。無光沢ニッケルメッキだとHV150程度になるから不安になったがバイクパーツに採用されているメッキはほとんどがピカピカなイメージがあるから無光沢ではないと考えられる。

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